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手ぶれ補正について [カメラ/写真/壁紙]

(デジタル一眼の)手ぶれ補正には大きく分けて2つの方式があります。

□ CCDシフト(ボディ内)手ぶれ補正
ソニー、ペンタックスはこっちですね。
昔のレンズでも手ぶれ補正が利きます。 ペンタックスの場合は、マウントアダプタ経由のレンズでも焦点距離を入力することで手ぶれ補正が有効になるらしいです。 しかし、レンズ毎のレンズ構成などに最適化された細かな補正などはできず、補正の効果には限界があると言われています。 ファインダーは揺れますし、ボディも重くなります。

□ 光学式(レンズ側)手ぶれ補正
ニコン、キヤノンはこっちです。
メリットとしてあげられるのは過去のカメラでも手ぶれ補正が有効になるらしいことです。ファインダー像もぶれが補正されますのでより WYSIWYG的です。 ただ、補正機構が入る分、レンズは重くなり、光学的にも不利と言われますし、レンズ毎に補正機構代がはいるのでその分コストも割高になります。

どっちが優れているか?というのは正直よくわかりませんし、一つに統一することもないでしょう。 このように流派がわかれたのはそれぞれにメリット・デメリットがあってそれをどのようにとらえるかです。 それはつまり、過去の資産としてレンズを重視するか、カメラを重視するかということではないかと思います。

その観点からいくと、過去のAマウントレンズ資産を売りにしているソニーにはボディ内補正しかないでしょう。 レンズ側に方針転換したらユーザーから総スカンを食らうのは必定です。 ペンタックスもレンズ資産を重視する政策のようですから同じですね。

一方、フラッグシップとしていわゆるフルサイズ撮像素子搭載機を補正機構なしで出しているキヤノンはレンズ内補正にこだわるしかないでしょう。 ニコンもフラッグシップ機を出してますから同様ですが、過去のレンズ資産についても重要視しているみたいですから今のところレンズ補正というスタンスなのかもしれません。

メリット・デメリットが微妙なのは、新しいマウントのフォーサーズです。 今のところパナソニックはレンズ内補正をしています。オリンパス機でも手ぶれ補正が利くように?でも、数機種しかないですよ? それにズイコーデジタルは手ぶれ補正ないから、あんまり義理立てする必要もないように思います。 レンズ内補正に光学面でもコスト面でも自信があったのでしょうか。 確かにディスクドライブのレンズ制御なんかはカメラの手ぶれ補正でも十分通用するレベル(あくまで私の想像です)にあるのでしょうから、そのノウハウを活用したということであれば理由として妥当かなと思います。
一方盟友のオリンパスはまだ補正がありません。 オリンパスは強力なダストリダクション機構(フィルタ方式)を入れていますので、ついでに CCD を動かしてボディ内手ぶれ補正のほうが自然ではないかと思われたのですが、スペースの問題などがあるのでしょうか。。。



[TBD](まだ書きかけ&考え中)
さて、現状の妄想だけではつまらないので、手ぶれ補正の将来について考えてみたいと思います。

焦点距離f のレンズに、光軸となす角θから入射する光、が CCD 上に作る像の光軸からの距離 y は以下であらわされるそうです。

y = f・tan(θ)

角度がΔθだけずれて y' の位置に像ができたとすると、CCD上の補正量Δyは以下のように計算できます(あー、でもウソかも。自信ないです)。

y' = f・tan(θ+Δθ)
Δy = y - y’ = f(tan(θ) - tan(θ+Δθ))


えらそうに数式を出してきましたが、あんまり意味はありません。 書いてみたかっただけです。

なんらかの方法で Δy をゼロにするか Δθ をゼロにすれば補正できるということになりますが、Δyをゼロにするのが CCD シフト方式、Δθをゼロにするのがレンズ側補正のコンセプトだと思います。

ブレの種類には以下の2種類があると思います。
- 順ブレ:レンズとCCD が同じ方向にブレる
- 逆ブレ:レンズとCCD が逆の方向にブレる

成分としては以下の2つに分解できると思います。
- 角度(上下・左右2方向)
- 平行移動

基本的に光軸に対するブレを補正するのですから、光軸と平行(長手方向)にある程度の距離を取れるレンズ内補正の場合、レンズ鏡胴の最前方と最後方にに加速度センサがあれば軸のブレはかなり正確に(平行移動も含めて)測定できる気がします。 一方、ボディ側補正方式ではブレの回転の中心がどこにあるかによって Δy はかなり複雑な計算が必要になるように思います。

実は、他にもブレの要素があると思います。
- 光軸に沿った前後の揺れ
- 光軸を中心とする回転
です。

前後の揺れはピントのズレとして出てきます。 特にマクロ撮影では数ミリの揺れでさえ致命的になる場合があります。 CCD を動かしてもこれは補正できませんが、100ミリマクロという素晴らしいレンズ資産のあるαにこそついていてほしい補正機構です。
一方、回転については光学的には補正補正は難しいでしょう。 なせならレンズは光軸を中心とする回転体だからです。 もちろんプリズムとか鏡をいれれば補正はできるでしょう(妄想レベル)が微妙です。。。

ということでぞれぞれの方式に期待する手ぶれ補正の今後

CCD シフト方式補正
- 回転に対する手ぶれ補正。 水平をキープするとか。
- フォーカスエリア優先補正。 つまり CCD の中心以外のフォーカスエリアにに対してそこを優先した補正ができる

光学式補正
- 高段・高速補正(6段分とか)
- 前後ブレに対する動的ピント補正(撮影(ミラーアップ)時高精度コンティニュアス AF)


うーん。 あんまり面白い結論にならなかったなぁ。。。

結局ハイブリッドになっていくんでしょうか。 レンズの先端とボディ内に加速度センサを入れて、CCDシフト&回転とピント微調節っていうのが落とし所な気がします。


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