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MDR-EX700SL 低音モリモリ改造 [音楽関係]

さて、普段使いの DAP を Walkman X シリーズにしてからというもの、NW-X1060 の音の薄さというかあっさり具合と MDR-EX700 のあっさり具合のダブルパンチでなかなか苦戦しております。
最近は ずっと電車の中でイコライザ設定を変えてあれこれ聴いてみたり、飽きてワンセグ見てたり、付属のイヤホン+ノイキャンで過ごしたり、こっそり S706 を引っ張り出してみて「やっぱり、同じ Vol だとこっちのほうがベースしっかりしてるし音大きいよナ」とかやってるわけです。
ま、それはそれで楽しいとも言えるのですが、このたび EX700 に手を入れる決心がつきましたので その顛末をご紹介。 EX700 「を」手に入れるじゃなくて「に」ですよ、「に」。 くどいですね>自分。

ex700-DSC07817.JPG
まぁ、半年とか1年使ってると結構擦れたりなんかで外装が剥げたりしてきます。
「L」「R」の赤青印刷なんかとっくの昔になくなってます。

ま、擦れぐらいなら いいんですが、いろんなものに引っかかったりして、ソニーロゴのが入ってるフロントハウジングプレートという部分が浮いてきたりすると なかなか困ります。
ex700-DSC07818.JPG
上の写真は、浮いた状態からどうやって戻すかを検討するために一旦完全に伸ばしたところです。
要はアルミの薄い板が局部的に磨耗しているので、何回も曲げ伸ばしすると金属疲労で折れる寸前です。

で、ひとまず剥がして見るしかないわけですな。
ex700-DSC07822.JPG
ちなみに、プレートの端をつまんで手で引っ張ると折れやすそうなところにストレスがかかるので、クラフトナイフで少しづつ浮かして全体をゆっくりとはがしています。

本体のくぼみとかプレートの端面をじっくり観察すると、どうやらソニーロゴのSの字側の小さな突起が折れている模様。 プレートはボンドで貼ってあるだけなので、ロゴ部分が浮かないように形をもう一度(少しきつめのカーブをつけて)整えて両面テープで貼るしかなさそうです。 もし折れてしまったら紙かなんかを貼って誤魔化すしかないですね。


で、テキトーに両面テープを小さく切ってプレートを貼り付けてメデタシといくところなのですが、コードの根元部分に小さなスポンジ片みたいなものがあります。
見つけてしまったが最後、これはいくしかないでしょう。
ex700-DSC07822-2.jpg
というか、これでEX700 が使い物にならなくなったら Sennheiser の IE8 を買う口実が出来。。。とか、かなり不純な動機も頭の中を駆け巡ってます。



ハイ、EX700 の内部構造おさらいです。
ex700-cont_01_02img-by-sony.jpg
http://www.sony.jp/headphone/special/mdr-ex700sl/index.html より引用。


このスポンジ片は「フロントレジスター: 主に低音のバランスをとります」のようです。

ナヌッ、「低音」?

て、低音か。。。



これは期待大です。
フロントレジスター(以下 FR)はボンドか両面テープみたいなのでくっついてるだけなので、ピンセットでつまめばすぐにはがせます。 はがすとこんな感じです。
ex700-DSC07836.JPG
FR をどけると丸い穴が開いてます。 空気抜きですかね。
FR の素材は割と密度の高めのしっとりしたスポンジのようですので空気の通りはそんなによくなさそうです。


ひとまず FR をはずした状態で試聴。

→ これは期待とは逆で、EX90 のような開放感はありますが低音がほとんど無くなってしまいますね。。。


ありゃりゃ、開くと低音が減るってことは、フロントっていうのは鼓膜側っていうことですか。
↓このページの「ダイレクトバイブストラクチャ」の項目で密閉度が下がってる状態のと同じことですよね。
http://www.sony.jp/headphone/special/xb/index.html

ということで、フロントレジスターは元に戻しました。 両面テープでくっつけましたが、音も元に戻りました。
# [追記]
# 元に戻った気がしたけど、実践で使ってると音像が微妙に右に偏ってるみたいなので、もう一方(左)も
# 両面テープで貼りなおしました。 貼りなおすと音量が大きくなりますね。(特に低音?)


ハハーン、ということで上の図と EX700 の部品の図を見ながら考えること30秒。 図作成1時間。
MDR-EX700SL.png
クリックで拡大



じゃあ、リアレジスターの抵抗を(鼓膜の動きと同じくらいに)減らせば低域の振幅は増えるんでは?
# 空気バネ効果の影響を減らして、振動板の動きを妨げないようにするといいはず という考えです。



ということで、さっそく挑戦。
リアレジスターにアクセスするためには、リアハウジングキャップをはずさないといけません。
# というか、試しにはずしてみたらそこにリアレジスターがあっただけですが。

経験と勘と実験により、こうなりました。
ex700-DSC07846.JPG
リアハウジングキャップの丸い側の横の隙間に爪か何かを入れつつ両側から挟んで、上に持ち上げるとネットリと外れます。 ちなみにリアハウジングキャップの縦の溝は単なる通気孔でした。

意外とシンプル。
ex700-DSC07837.JPG

ちなみに、はずした リアハウジングキャップはこんな感じ。
ex700-DSC07839.JPG
やはり、ボンドか何かでくっついてるだけ。

丸いほうの先っちょに出っ張りがあって上手い具合に止まるようになってます。
ex700-DSC07840.JPG



さて、本日最後の写真です。
リアレジスターをつまんでどけてみました。
ex700-DSC07842.JPG
やはり、両面テープっぽいので留めてあって、簡単にはがせます。 貼りなおしも可能。 材質は紙か不織布みたいなモノで、硬めのスカスカっていう感じです。
リアレジスターの下はフロントレジスターと同じく丸い穴でした。


ということで、リアレジスターをはずして試聴。

→ おぉっ、こ、これは! ワイルドじゃないですか。


ということで、低音の量に関しては業界内でもトップレベルになったんではないでしょうか。 DT770 PRO より多いです。 今までと同じ音量・イコライザ設定だと耳が痛いです。 バスドラのキックで空気が揺れます。
要は、密閉型のイヤホンの背面の風通しを良くして半密閉~開放型に改造したのと同じなので、低音の質に関してはボワンとしてます。 高域は、ややマスクされた感じになりますね。 この状態から低域の締まりを求めていくとなると、リアレジスターの微妙な通気量を制御しないといけないんでしょうなぁ。
わたしは、結構満足してしまったのでそこまでやりませんよ。

でも、完全開放だと さすがに ちょっと出すぎですね。


ということで、本日の写真、アンコール。
ex700-DSC07847.JPG
リアレジスターを使って、リアハウジングキャップの縦穴を裏側から塞ぎました。

うむ、もう一目盛りか半目盛り分ぐらい減ればベストバランスぐらいかな。 まぁ、適量かどうかは実際に電車の中で使ってみないとわからないので、来週月曜からの本格投入でしばらく運用してみてから考えよう。


ちなみに、音漏れ具合はほとんど変わりません。 というか違いがわかりません。 理論上は抵抗が減ってるので漏れ音量は増えるはずですが、普段使いの Vol では静かな室内でも聴感上の音漏れ音量が変わった感じはしません。

ちなみに、イコライザースポンジはずしとか、レギュレーターのねじを回してみたりしましたが、違いは良くわかりませんでした。 比較方法は、片方だけ設定変更 → 聞いてみる → 左右入れ替えて聴いて見る → なんか違いが聞こえるか? → よーわからん という感じです。

ちなみに、この改造で IE8 購入計画は しばらく様子見で延期です。 ま、もともと IE8 が欲しいというよりは低音が欲しいだけだったので、他の候補も含めて EX700 の Xデーに向けてぼちぼち探していきます。







SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー MDR-EX700SL

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