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最近読んだ本:2006-2007 [とりあえず羅列]

このエントリーは私が最近読んだ本や立ち読みした本をオススメするコーナーです。 本が追加されるたびにあがってきます。

●フェルメール全点踏破の旅/朽木ゆり子/集英社ヴィジュアル版/ISBN4-08-720358-1
作品が全部で三十数点しかなくて、所蔵している美術館というか地域で言うと11箇所。
ということは2年に一回、一箇所づつ回っても20年でミッションコンプリートできるということですね。

フェルメールって青ターバン少女の絵の人。。。というぐらいしか知らなくても楽しめます。

フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版)

著:朽木 ゆり子
参考価格:¥1,050

私は、この本で紹介されている場所ではアムステルダムしか行った事がありません。 でも、青ターバンはどこかで見た気がするなぁ。。。映画だっけ? とか、牛乳瓶のおばちゃんはこの前六本木の国立新美術館に見に行ったぞ、などなど、意外と日本に居ても主要作品は見る機会があるでしょうね。

ちなみに、アムステルダムの国立博物館の近く(徒歩圏内)には、ファン・ゴッホ美術館とアムステルダムコンセルトヘボウもあります(あった気がします)。


●量子暗号/石井茂/日経BP社/ISBN978-4-8222-8275-2
近年のセキュアなデータ通信において暗号化の技術は欠かせないものですが、今現在広く使用されている原理では、時間をかければいつかは解読されてしまいます。 とくにコンピュータの演算能力が進歩すればするほど、その危険性は大きくなっていきます。

この本は、歴史上の暗号に始まり、次世代暗号化技術の動向の中でも「量子暗号」といわれる分野を中心に解説しています。 技術書というよりはサイエンス読み物ですね。

量子暗号 絶対に盗聴されない暗号をつくる

著:石井 茂
参考価格:¥1,890



●モネの庭へ/南川 三治郎/カルチャー紀行/ISBN4-418-04507-4
連作の睡蓮をはじめ、モネの作品の多くは自分の庭の絵だったんですね。

写真が多いので、ウンチクが嫌いな人でも楽しめます。
ちなみに、睡蓮は上野の国立西洋美術館にも収蔵されています。 こちらで確認 → http://www.nmwa.go.jp/jp/collection/index.html

モネの庭へ ジヴェルニー・花の桃源郷―カルチャー紀行 (カルチャー紀行)

著:南川 三治郎
参考価格:¥1,785

絵画はモネ、モロー、フェルメール、ポール・シニャック、後藤純男あたりが好きです。


●裁判官の爆笑お言葉集/長嶺 超輝/幻冬舎新書/ISBN
裁判官が判決を言い渡すときなんかにオマケで喋る話をあつめた本です。
タイトルには爆笑とありますがウケ狙いのお笑いネタではなく、内容はとても真剣で心に響きます。

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)

著:長嶺 超輝
参考価格:¥756


●元気が出るゲバラ語録/知的好奇心研究会 編著/リイド社 リイド文庫/ISBN978-4-8458-3222-4

チェ・ゲバラという人、アルゼンチン出身ですがなぜかキューバに行ってキューバ革命を成し遂げたという人です。 ちなみにキューバ革命の相棒というかリーダーは(あの)カストロ議長。 政治や国際情勢に興味のある人は「キューバ革命」「キューバ危機」あたりをキーワードに調べてみてください。もう40年近く前の話なんですね。

彼の言動を美化するわけではありませんが、社会主義的あるいは革命的な思想云々とかいうよりは、今の社会からは少し離れた世界の人間的な観点からの言葉~たとえば戦国武将の言葉のような感じ~として味わってみるのが吉でしょう。

元気が出るゲバラ語録 (リイド文庫 (ち-1-2))

編集:知的好奇心研究会
参考価格:¥500


●地下室の手記/ドストエフスキー/安岡治子 訳/光文社 古典新訳文庫/ISBN978-4-344-75129-6

一言で言うと、心の闇のどぶさらい。 → ロシアの文豪に対して失礼ですね。

引きこもりのおっさんが地下室で書いた手記というタイトルそのまんまの趣向ですが、その内容は子供には読ませられらないような根暗(死語)で妄想全開なものです。 最初の数ページは読むのが苦痛ですが、いつのまにか引き込まれていく、そんな感じです。 人間の内面を鋭くえぐる作品です。

地下室の手記

著:ドストエフスキー
参考価格:¥580

わりと現代人にも読みやすい語調で翻訳されているので、明治・大正時代の翻訳みたいな無用な難解さはありません。



●ガウディの伝言/外尾 悦郎/ISBN4-334-03364-4

建築家アントニオ・ガウディの建築を紹介するような、それでいて彼の生涯を綴ってる様なそんな感じの本です。 ガウディやサグラダ・ファミリアに興味のある人は興味深く読み進めることができるでしょう。

この本を読んだあとに神戸に行ったのですが、メリケンパークにある神戸ポートタワーのアウトラインも斜めの直線を回転させた双曲線だなぁと思いました。

ガウディの伝言

著:外尾 悦郎
参考価格:¥998



●タオ-老子/加島祥造

老子道徳経を現代口語日本語訳したものです。 橋本 治の 桃尻語訳 枕草子 みたいな系統ですね。

気楽に読んで、気持ちが楽になる。 そんな感じでしょうか。

タオ―老子 (ちくま文庫)

著:加島 祥造
参考価格:¥672


●ニガヨモギ/辛酸なめ子

タイトルも著者名も、かなり世間をなめた名前ですが、名前に恥じない漫画です。 癖になります。

言葉では面白さがうまく表現できないので、本屋で立ち読みでもしてみてください。 だたしシモネタ系が嫌いな人にはオススメしません。

ニガヨモギ

著:辛酸 なめ子
参考価格:¥567




●女子カメラ

赤タイトルのファッション雑誌を読むような30代女性向けのカメラ雑誌です。 アマチュアの皆さんのデジタル一眼レフカメラを使った作品が数多く掲載されていて、見ていて面白いです。 人によって写真の雰囲気の違いというのが良くわかって興味深いですね。

それにしても数十人のうち一人二人がペンタやα Sweet Digital を使ってるぐらいで残りはほとんどキヤノンとニコンを使ってます。 まぁ、世間的にはそんなもんなんでしょうね。

女子カメラ 2007年 09月号 [雑誌]

発行:ローカス
参考価格:¥1,050
女子カメラ vol.2―かわいい、すてき、きれいの瞬間をキリトリたい!

発行:ローカス
参考価格:¥1,050
女子カメラ―かわいい*素敵*キレイの瞬間をデジタル一眼レフでキャッチ! (LOCUS MOOK)

発行:ローカス
参考価格:¥1,449

女子カメラ―かわいい*素敵*キレイの瞬間をデジタル一眼レフでキャッチ!


●「フェルマーの最終定理」/サイモン・シン 著/青木 薫 訳/新潮文庫/ISBN4-10-215971-1

フェルマーの最終定理っていうのは、理系の人ならだいたい聞いたことあると思いますが、X^n + Y^n = Z^n となるような n は 2の時(ピタゴラスの定理)だけで、3以上ではどんなに大きな数字でも成り立たないというものです。

何百年も前に、フェルマーっていう数学者が自分のメモ書きにこの式を書いて「すんごい証明をおもいついたけど、この紙じゃ狭すぎて書けないよーん」と残して死んでしまったことから、後の数学者たちがこの問題を証明しようとしては玉砕をくりかえすことで数学史の壮大なストーリーが生まれます。

いろんな背景的な説明も入ってくるので本自体のページ数は多いですが、読み出すとやめられないです。
証明が完成した瞬間は感激して涙があふれます。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

著:サイモン シン
参考価格:¥820

単行本もあります。
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

こういうのを映画化しないですかね。 ダビンチコードなんかよりよっぽどリアリティと知的冒険にあふれてて面白いと思いますが。。。



●「国家の品格」/藤原 正彦 著/新潮新書/ISBN4-10-610141-6

New23 の多事争論みたいなもんですが、ジャンル的には何になるのかよくわかりません。 でも、大変共感できる本です。 薄い本なのですぐに読めるでしょう。

国家の品格 (新潮新書)

著:藤原 正彦
参考価格:¥714

「国家の品格」を読んでみて面白かったら、新渡戸稲造の「武士道」も読んでみよう。

武士道

著:新渡戸 稲造
参考価格:¥483

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コメント 2

duznamak

こんばんわ(この時間帯の挨拶は、「こんばんわ」で良いんですかね?)。はじめまして。

フェルマーの最終定理の話は僕も大好きなので、コメントさせていただきました。クライマックスがめちゃくちゃ盛り上がるんですよね。1度は失敗したワイルズ教授が、今度は完璧な証明法を引っさげて再登場する、という。
最終定理を扱った本では、アミール・D・アクゼル『天才数学者たちが挑んだ最大の難問』もオススメです。
by duznamak (2007-06-02 03:12) 

よが

おはようございます。 duznamak さん、コメントありがとうございます。

著者の文才っていうのもあるんでしょうけどホントにドラマのような話でびっくりです。 大河ドラマ見てるみたいでした。
by よが (2007-06-02 09:39) 

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