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弦楽器フェア2008 [音楽関係]

今年も行って来ました。
string-fair-2008.JPG

今年も場所は科学技術館で同じでしたが、会場面積が広くなっててわりとゆったり見学できました。
ヴィオラの出展も増えてて、一通り見て試奏(2周)するのに2時間ぐらいかかりました。


例によって、ヴィオラの試奏しかしないので、感想もヴィオラだけです。


今年は、我らが Friedrich Alber さんも出展してました。 展示は2008年新作ヴィオラ2本のみで右側のが 41.4cm で 左側のがもう少し小さめ(39.5cm ぐらい?)とのこと。 ヴィオラの音はやっぱり自分が持ってるのと同じ 41.4cm のほうが断然好みでした。 しかも、心なしか自分が持ってる 2004年作よりも進化してる気が。 新作なのに音がもっとマイルドになった感じがします。 「ぼんやり」ではなく「粒が細かい」感じ。 たとえるならばアルミヘアライン加工がブラストシルバー加工になったような感じ。。。 まぁ、弦などの条件揃えて同じ時に同じ場所で弾かないと本当のところはわからないでしょうけどね。 ちなみにうちの嫁さんも、「今年の新作のほうがマイルドな気がする(からこっちのほうが好き)」といっておりました。
ヴァイオリンやチェロは持ってきてないの?と聞いたところ、ヴァイオリンは日本に来る前に売れてストックがなくなったと言ってました。 チェロは通関が大変だから毎年は持ってこないとのこと。 「来年はヴァイオリンも持ってくるよ」と言ってくれましたが、私はヴァイオリン弾かないので、別に。。。すいません。
ニスは最近色を変えていて少し赤茶を入れていて、オールド風仕上げを意識してるみたいです。 表板の感じは自分の持ってるハニーブラウンのほうが好きですが、裏板の感じはオールド風仕上げもなかなかオツです。 照明を暗めにした一室で楽器をライトアップしてガウン羽織ってコニャックでも飲みたい感じでした。


次に、今回初めてお名前を意識した田口隆さんという方、イタリア在住で活躍されているそうですが詳細はしりません。 Carlson & Neumann というところで働いているそうです( http://www.ccnviolins.it/indexeng.htm )。 この方が作られたヴィオラも、D線のG がとても心地よく響いて特別な音っていう感じでいい雰囲気でした。バシュメットが弾くA線のGと同じような感じです。 発音もパリッとしててクリアだけど適度な太さのある音は私の好きな傾向です。 全体のバランスで言うとなぜか少しドイツの楽器(と私の頭の中でイメージするもの)っぽい感じもしましたが、一皮むけてます。 人によっては少しあくの強さを感じる楽器かもしれませんね。

それと、私の中ではイケてる楽器常連さんのリューテリアアライさん。 今年は2本出展しててサイズの大きいほうが評判いいと言ってましたが、ま、そうですね。 ここ数年見た限り国内で毎年コンスタントにいいヴィオラを出展してる人はアライさんぐらいかな。 少しネックが太めかなっていう気がしましたが、アレだけの音の楽器は普通の楽器店ではなかなか出てこないですよ。 弾き甲斐があるっていうか、弾いただけちゃんと返ってくる楽器。

最後に、最近気になるメーカーのマルコ・ノッリさん。 カラッとした発音で非常に良く鳴るという印象。 別のイベントで試奏したときも好印象だったように記憶しています。 鳴りやすいように過度に裏板が薄くされているわけではなく、出てくる音がちょっと黒光りしてる感じ。 チェロやコントラバスを作る人のほうがビオラ作るのも得意なのかな? というか、単にそういう音が好きなだけなんでしょうけど。
クレモナの有名製作家ですから値段は2の大台に乗ってそうな勢いですが、ブランド代も含むと考えれば致し方ないところでしょうかねぇ。 クレモナ系の有名人は私が知ってる人はほとんど今世紀初頭より100万ぐら表示価格が上がってますからね。。。 そういえば、ノッリさんはコントラバスも2本(!)出展してました。

同じマルコつながりで、マルコ・イメール・ピチノッティさんの楽器も期待してたんですが、ビオラは出展してませんでした(弟子の人のビオラがありました)ね。 あの人の楽器も地味ながらしっかりと鳴って好きです。 しかも仕上げが芸術的に綺麗です(このへん記憶あいまい)。
あと、中村幹雄さんのビオラも注目してたのですが売約済みで試奏できませんでした。 残念。 中村さんには毛替えもお願いしてみたいですね。



という感じで、欲しい楽器は尽きません。 万一あぶく銭が手に入ったらそのうちの何割か(全部かも)は楽器に化けるでしょうなぁ。


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