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国会運営 [ぼやき系]

とんと ご無沙汰してます、よがです。

最近、予算委員会に大臣が遅刻したとかでいろいろ揉めてますが、大事なのはそこじゃないだろ?ということで、国会議員の皆さんにお説教です。


□ 国会議員って国会で何やってるの?
昔、法律≒ソースコードで考えてみた で書いたように、国民のために国のアーキテクチャとその実装を作る(実行部隊をの組織を考える)のが国会の仕事であると思っています。 実際には他にもいろいろ あるんでしょうが、一番期待して票を入れる原動力になっているのは、「誰に考えてもらえば(まかせれば)世の中がもっとよくなるか?」ということだと思います。

○○委員会とかは国会の中でもメインの場ですね。 予算委員会はそれらの中でももっとも大規模で重要な委員会の一つですからテレビ中継もけっこう入ってます。 そんな国会運営において いろいろ問題・槍玉にあがっていることについて どういうスタンスが望ましいと思っているのかについて述べたいと思います。


□ 審議拒否
国会議員の仕事は知恵を絞って考えることです。 審議拒否=議論に参加しない≒考えないということですから絶対 NG です。 審議拒否してる時間を使って、自分たちの法案を作成して「コレを審議してくれ」というのなら、まあ許容範囲かなという気はしますが、それにしたって別の時間で考えておけと言いたいです。
相手の態度が気に入らない・出ても強行採決されるからなどというのは審議拒否の理由にはなりません。 自政党のアピールや他政党を貶めるための手法として審議拒否をするなら言語道断といっていいでしょう。
一方、牛歩戦術は審議には参加しているわけですから実際の効果についてはともかく、表現方法の一つとしてはありだと思います。 ニュースなどを通じて間接的に世論に訴えかける効果はあるかもしれませんしネ。

審議拒否するならば、本業をサボってるわけですから給料は返してください。月給100万以上ですよね。 100人が1ヶ月休んだら1億円です。 なんでそんな奴らのために税金使うのん? 全審議の概ね 2割以上を欠席した場合は国会議員としての業務遂行能力を問われます。 外交とか国際会議出席のための国会欠席なら「出張」ということでいいです。 それ以外に、親の介護が。。。とか育児休暇みたいな特別の理由がないなら「不良議員」ですから辞任するべきでしょう。

それくらいの覚悟があるなら審議拒否という手法自体は否定はしません。
でも、もっと有効な方法があるでしょ?


□ 強行採決
アメリカには大統領の拒否権発動という、議決を左右する権限がありますが、これは「そんなのありえねぇ、もっとよく考えろ」ということですので日本の強行採決の「考えたり議論するの面倒臭せぇ」とはまったく逆の意味を持っています。

法律≒ソースコードで考えてみた のとおり、強行採決は「考えることを中途半端に切り上げてしまう」ということですから、これも減点対象です。 強行採決は3回以上やったら国会解散&総選挙でしょう。 「やむにやまれずゴリ押ししましたが、それでよかったですか?」と国民に問わねばなりません。


□ 政治と金の問題の追及
コレ自体は重要な問題なのかもしれません。 でも、国会の中でやる必要はありません。 大体、議員なんて捜査のシロートが自分の仕事をほったらかして他人の所業を根掘り葉掘り聞いた所で探偵ごっこレベルの結果しか出ないでしょう。 ガセネタメールとかで自滅するぐらいが関の山でしょうし、うまくいったとしても名探偵コナン気取りで「事実を解明したぜ! エッヘン!」とかそもそも国会に期待してないです。

そういうのは地検とか税務署あたりのプロフェッショナルな捜査機関が頑張ればいいことです。 そういう人が頑張るから「マルサの女」とか「プロフェッショナル~仕事の流儀」みたいにそれぞれの仕事に対して尊敬の念が生まれ世の中面白くなるわけです。 国会議員は議会のプロとしての仕事があるはずです。 「国会の自浄作用」とか寝言言ってる場合じゃないですよ。 国会と政党はトヨタよりもJAL よりも信用されてない状態が何年も続いてるわけで、そのせいで国民に飽きられて自民党は野党になったわけですから、他党の揚げ足をとっても自分の地位は上がらないということに気づかなければなりません。 自分を高めてこその自浄作用です。

捜査機関の権限などが足りなくて今一歩踏み込めないことが事実解明の障害になっているなら踏み込めるように法律を変えればいいでしょう。 国会議員は資産公開のように一般人はやらなくていいことも やる義務があります。 それは議員自らの潔白をアピールするために やっているわけです。 それなら同様に犯罪捜査において一般人よりも積極的に警察・検察に協力する義務を課してもいいと思います。 もちろん身の潔白を主張する国会議員のみなさんなら すすんで協力してくれることうけあいです。
それと国会議員の不逮捕特権とか要らないでしょう。 本当に議論に必要な人であれば、各議院で釈放の議決をすればいい話です。 もっとも、政党からの要請があれば議決じゃなくても釈放できるとか、議長の一存で釈放を要請できるとか、いろいろ ゆるい決まりは追加しないと不都合はあるでしょうけど。 拘置所から国会に通ってもいいわけですし。


審議の場で政治と金の問題ばかり追及して審議のための時間を無駄に費やすのは「悪」です。

そういうのはちゃんと場外乱闘の場を設けてください。
そして、場外乱闘は場外で派手にやるから面白いし支持されるのです。


□ 造反議員
議員は自分の信念に従って意見を述べるべきです。 つまり「ポリシー」です。 その意味において反対意見を述べても大いに結構です。 その反対意見によって法案はさらに鍛えられ洗練されていくのです。 目標は意見を曲げさせることではなく、いろんな意見は織り込み済み・想定内とすることなのです。
逆に、政党の方針に従わないなら次の党推薦からはずす・つまらない対立候補を立てて嫌がらせをするぞ、などというのは自由な議論を阻害しているという意味において NG です。 本来、政党の意見というのは個々の議員の意見の集大成として決まるものです。

政党設立の大枠として、最初に誰かが考えた意見があって それに賛同する奴はついて来いというのはあると思いますが、個別の議論にまで「ついて来い」を適用する内容ではありません。ましてや党の代表や三役の意見が絶対なんてことは各議員に託された国民の一票の重みを軽んじた所業であって憲法に違反していると言っても過言ではないでしょう。 逆に、みんなと意見が違うのを受け入れられないなら代表や三役なんて引き受けるなと言いたい。 空気読めない・リーダーシップも発揮できない・権限振り回すなんてダメ上司の典型ですよ。

党内での意見の不一致なんてあってあたりまえです。 仮に党内で反対派がある程度の数いるということは、その意思を汲み取る必要があるということです。 それを汲み取らず「造反・裏切り」というレッテルを貼るのは「よりよい案を考えることを止めている」「説得し意見をまとめる努力を怠っている」わけです。 それこそは国民に対する裏切りでしかないはずです。 反対案をカバーできるように修正して双方が納得できる案になるのがベストですが、そうでなくても勉強会でも根回しでも重鎮からの説得でもなんでもして、渋々でもいいから同意してもらえるように行動を起こさないといけません。

「政党に属する(推薦してもらう・資金援助してもらう)メリットを享受しておきながら、政党の意見に賛同しないのはタダ乗りだ」みたいな事を言う人がいますが、それは政党から国会議員(候補)への利益供与ですか? そういう政党にお金があつまって それを分配する仕組みっていうのは あんまり感心しません。 議員個人に対し献金なり税金からの補助なりが直接行くような仕組みに していくべきでしょう。


政党があって議員が入るのではなく、議員が集まって政党が出来るのです。
政党があって議員を嵌め込む仕組みができあがっているとすれば、それは変えていくべきでしょう。

もちろん、毎回意見が合わないという議員はその政党を離れるべきでしょう。
それでいいのです。 「生涯一○○党党員・生涯○○派」みたいなのはありえないです。
ついたり離れたりを もっと柔軟にできるように していくべきでしょう。 それが世の中の流れです。


□ 会期
なんで週休二日の通年でやらないの?

少なくとも年間 200日ぐらいは本業で働いて欲しいんですけど、そんなに忙しいの? 何やってるの?


□ ヤジ
日本人は人の話を最後まで聞かないというのは よくいわれます。 議論が白熱してくると特にその傾向は顕著になります。 「朝まで生テレビ」とかでも自分の意見を一言でも多く述べようと必死な人をよく見かけます。

学校で先生が言ってました。 「人の話を聴くときは静かにしなさい」。 まぁ、普通はそうでしょうね。 成人式でも毎年一部の態度の悪さが問題になりますよね。 国会はみんなのお手本であってほしいですよね。


□ 遅刻
はい、これも多くの人を待たせるわけですからダメですね。 でも、逆に定刻になったら始めればいいじゃないですか。 意見を言うチャンスが減るだけでそれは遅刻した本人のディスアドバンテージです。 説明する側ならちょっと説明の順番を入れ替えるとか議事進行を工夫すれば大部分はカバーできるでしょう。

蛇足ですが「遅刻したら試験受けられない云々」はちゃんちゃらおかしいですね。 そんな へっぽこ説教を聞かせる時間で審議時間を無駄に使うのは許しません。
センター試験とか TOEIC とか普通の試験はたいてい遅刻しても受けられます。 回答時間が短くなるという不利益を自分がこうむるだけです。 逆に受験程度で1秒でも遅刻したら試験を受けさせないというルールを設けていたら そっちのほうが おかしいです。 ま、私立とかオーディションなら定刻に来るのも含めて試験ということで何でもアリでしょうが、そんなような特殊な例を持ち出して説教するのはアホです。


遅刻は当然ダメです。

が、みんなで議事をスムーズに進める努力をしそれに協力するのも参加者としては当然です。

文句をタラタラ言って議事開始を遅らせるのは遅刻以上にタチが悪いです。
その時間、「面子は揃っているのに」「他の人は待たされている」のです。

「場外乱闘は場外でやれ」の原則は守らなければなりません。


□ 居眠り
居眠りは感心しません。

そして、眠くなる議事進行も同様に感心しません。
説明する声が小さい、説明が解りにくい、質問が議事と関係ない内容ばかり、ヤジが多く質疑に集中できない、などなど議事自体にも少なからず問題があるように思います。


居眠りしてたら隣の人が起こしてあげるとか、どうしてもダメだと思ったら自主的に早退するとか、それくらいの優しさ・常識は国民の代表なら持っていてしかるべき資質でしょう。

もちろん、「居眠りするとは何事だ!たるんどる。 参議院を舐めてんのか?!」と叱責するのも大歓迎。
でも、そのあとその場で懇々と説教を始めたら NG です。 常識ですよね?
「場」に対する意識の欠如と言われても仕方ないですよ。


□ ぎちょ~~~~~~~~~
新人議員が何か発言するときに慣例的に「ぎちょ~~~~~~」と語尾を延ばすというのをやることがあるそうです。 昔、紛糾した議会を鶴の一声で何とかかんとかした みたいなのが由来になっているそうです。 今でもやってるんですかね?

くらだない。 時間の無駄だからすぐにやめなさい。



ということで、「今の国会議員は小学校レベルのことをチクチク指摘されるアンポンタンですか?」と言いたくなる内容でお説教しなければならない現状に対し、各自が自覚と危機感を持って もうすこし まじめに自分の成すべきことを考えて臨んでください。 与党も野党も関係ありません。


最後に私から国会議員の皆さんに贈る一言。

「もし今日の自分が明日の自分と同じであるならば、今日の自分は昨日の自分の奴隷にすぎない。
人間の特質はそうではなくて、日々新しく創造的にきのうの自分を乗り越える、そこに人間の本質がある。 」

by コンドルセ(フランス:数学者、哲学者、政治家)


以上
乱文乱筆失礼

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