SSブログ

ソフトン Model6 Get [音楽関係]

お誕生日プレゼントという名目でDAC兼ヘッドホンアンプを買いました。
Softon Model6 Headphone amp
イイ歳こいて お誕生日プレゼント ねだるのかYO!? というツッコミは 無しアルヨ。 アラフォー(♂ですが)な本人が一番わかってます。 願わくば、日頃の行いと卓越した交渉力の成果 と言って欲しいです。


ブツはソフトン(Softone)の Model6 という USB-DAC 付きの真空管アンプです。
model6-DSC06692s.JPG
カタログスペック的な内容についてはソフトンのページ http://www.icl.co.jp/audio/Model6/M6-1.htm を ご覧ください。 回路図とかの解説も http://www.icl.co.jp/audio/Model6/M6-2.htm に載ってます。 15W っていうのは このラベルにしか書いてないですね。 ちなみに、シリアルナンバーは2桁後半でした。

購入方法は、秋葉原のダイナミックオーディオ5555 で試聴、その場でお持ち帰りです。 Model6 の在庫は展示スペースの下においてあったダンボール箱で、普通の無地ダンボールに小さなラベルだけのシンプルなものです。
model6-DSC06690s.JPG
ソフトン製品はインターネットで検索してもあんまり扱ってるところが見つかりませんので、流通経路は ほとんど直販かダイナぐらいだと思います。 直販だと代引きか振り込み、PayPal 等でやり取りのため、別途手数料・送料が必要です。
ダイナだと在庫があれば持ち帰れるし、クレジットカードが使えるし、なにより試聴環境がしっかり整っていて しかも店員の売り込みがウザくないので じっくり落ち着いて比較検討できるのがいいです。 お気に入りのお店です。 1Fしか行ったことないけど。

~ 閑話休題 ~


なぜ、ソフトン Model6 なのか? ですが、一つは出力調節のできる DAC (PCと接続できれば光デジタルでも USB でも IEEE1394 でも OK)が欲しかったのと、もう一つは「真空管」という言葉の響きにつられてです。 「高電圧」「無帰還」「ディスクリート回路」「電源を分離」なんていうキーワードにも弱いです。 VR が固定抵抗のアッテネータというのもポイント高いですね。 現在、DAC がわりに使っている PCM-D50 のポジションにおさまります。

試聴したときの音の雰囲気だけでいうと TRV-84HD がトータルバランスは好みだったのですが、肝心の DAC 機能がないので今回はパス。 DAC ということでは、Dr.DAC2 は現代的でソツのない音ではあるものの、なんとなく工業的な味気ない感じの音に感じられてパス。 まあ、PCM-D50 でカバーできるくらいの音でよければ PCM-D50 を使えば良い訳だし、それなら PCM-D1 とか TASCAM の DR-100(そのうち出るはず)を買って録音環境をアップグレード&PCM-D50 をDAC専用にまわす方向で貯金したほうがいいかなと思ってます。
オペアンプ交換よりも真空管交換のほうがメカ的・宝探し的要素もあって面白そうですから、趣味的に増幅素子の交換をする気があるなら真空管アンプをチョイスでしょう。 電気回路を理解して自作できる人にはオペアンプのほうが選択肢が豊富で扱いやすくて いろいろ工夫ができるので いいと思いますけどね。
izo の iHA-1 V2 は OPA627AP 等使用で低域の音程感とかは非常に良かったのですが、RCA 出力が固定なのと予算の都合で今回はパス。 そのほか BCL USB とか Apogee Mini-DAC、m902 あたりの高級路線も超予算オーバーのため あえなく却下です。

ということで、ガツンとパワーのあるサウンドは別の部分でカバーすることにして、主に空間の広がりと女性ボーカルの表現力に期待しつつ予算ピッタリで財布にも優しいソフトンを選択です。 迷いはありません。

model6-DSC06695

使用している真空管は 6DJ8(6922/ECC88)という双三極管が一本です。 AOPEN の真空管搭載マザーボードや春日無線のキットでも使われてます。 Rode 社の NTK やオーディオテクニカの AT4060 等のコンデンサマイクでも使われてますね。


巷での噂どおり、ボーカル(中高域)は前に出て、低音は控えめです。 イントロでベースが普通に聞こえる音量にするとドラムが入ってきたときにあわてます。 購入当初3日間ぐらいは、音にホワイトノイズがまとわり付く感じ(ビットレート低めの圧縮音源にありがちなヤツ)が気になりましたが日を追うごとにスッキリしてきました。
低音の量も、初回電源投入時は「ヘッドホン断線しかけ?試聴機と比べても少なすぎないか?」と違和感あるほどに出なかったのですが こちらも徐々にふっくら感が出てきました。 音の立ち上がりは悪くないです。 楽器の発音の子音も聞こえます。
最初の3日間ぐらいはどういう方向に落ち着くのか若干不安(場合によっては速攻で××)でしたが、購入から1週間経ってわりと落ち着いてきたかな?という感じです。 もちろん、耳が慣れたという要素もあるでしょう。

↓ 最近のへービーローテーション
ブルーズ

ブルーズ

  • アーティスト: 阿部芙蓉美
  • 出版社/メーカー: FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC(PC)(M)
  • 発売日: 2008/04/30
  • メディア: CD
阿部芙蓉美についてはこちら → http://yoga.blog.so-net.ne.jp/abe-fuyumi でどうぞ。


祝! HQCD版 発売。 待ってたヨ。
GATES OF HEAVEN【HQCD】

GATES OF HEAVEN【HQCD】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: CD
普通の(CCCDじゃない)版で出てよかったです。 Do As Infinity、やっと始まった感じです。


ということで、量的なものはPC 側のソフトイコライザで補填しています。
model6-eq.png
上記の設定は 200Hz を境に 6dB ブーストですが、曲によって周波数は 150Hz から 300Hz 近辺、ブースト量は +3dB くらいから +6dB までいろいろ変えながら最適値を探っている段階です。 ビット落ちや計算誤差などを気にしてソフトで音をいじるのを嫌う人もいらっしゃると思いますが、利便性には勝てません。
心理的には より劣化が少なくなるはずの設定にしておきたい点は同意ですけど、自分で実験した結果は Windows の Vol を 50 ぐらいまで落として再ブーストしてもよくわからなかった(泣)ので あまりシビアに気にしないことにしています。 そのくせ、アナログの音量調整はアッテネータが吉!とか思ってますけどね。
補填後は低音も十分出てきます。 もともと質は良いのでブースト周波数を適切に選択すればブーミーにはなりません。

低音ブーストによってものすごく音に勢いが生まれるように感じます。

☆☆☆ ソウルは腰で聴け! ☆☆☆
ベイビー・チャールズ

ベイビー・チャールズ

  • アーティスト: ベイビー・チャールズ
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: CD
↑ これの3曲目「Coming From A Higher Place」 (インスト)とか 9曲目の「I Bet You Look Good On The Dancefloor」、10曲目「Back Of My Hand」なんか圧倒されます。
ベイビー・チャールズの続きは こちら→ http://yoga.blog.so-net.ne.jp/baby-charles で。


真空管=S/N 悪いというイメージがありますが、特に気になることはありません。6DJ8/6922 というノイズ少ない種類の真空管だからですかね。 PCM-D50 と比べても違うようには感じません。 それより、f特的に超高域までリニアな特性を売りにしているアンプなんかのほうが高域が出る分、ノイズが目立つものがあるように感じます。

まだ Burn-in が足りてないせいか、真空管だからか、使ってる真空管の銘柄のせいか、全域に少し音が飽和した感じがあります。 「飽和した感じ」っていうのはビブラフォンとかああいう倍音少ない音がホーっと響く感じです。 Warmth というよりは Honky な感じだと思います。 低音イコライザ補正はあってもなくても同じように感じます。 まぁ、芸風ということでいいと思いますが、ソースによっては少々気になりますね(→ 真空管スパイラルの予感)。


音全体の印象を簡潔に表現するなら「若干ゴージャス」「シャンデリア風味、ナイトクラブ的」「ブリティッシュ」でしょうか。 「ナイトクラブ的」に関しては低音ブーストしてるせいかもしれませんが、ソフトン社の「音楽を優しく語りかける真空管アンプ」というキャッチコピーよりはもう少しポジティブな立ち位置の音作りに感じます。 「大人しくて控えめ」「軟弱」という印象はありません。


まぁデフォの低音は量が少ないですが、そのかわり細かい音の切れやハモリ具合は良くわかります。 例えば、スネアの装飾でダブル・トリプルストロークの粒立ちとか胴の乾いた響きは非常に気持ちいいです。 レギュラーグリップの良さが生かせますね(聴いただけじゃレギュラーかマッチドかわからないけど)。 それとピアノやギターの音の重なりが非常にきれいに響きます。 普通のアンプだと えてしてグシャっとノイズっぽい方向に行きがちなところでも こらえてハモってくれます。 バスドラはベチベチせずにボフッとしてて空気の移動を感じます。

プレイ・ディープ・ファンク

プレイ・ディープ・ファンク

  • アーティスト: サウンド・スタイリスティクス
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2008/04/18
  • メディア: CD



ヘッドホンの推奨インピーダンスは 16Ω~250Ωですが、DT990(600Ω)もそれなりに鳴らせます。 まぁ、ラインアウトとヘッドホン出力が並列なので 600Ωでもそんなに問題ないでしょう。 蛇足ですが、ヘッドホンをつなぐとラインアウトの音量が少し下がります。 ま、オームの法則のとおりですね。
ということで低音バカのはずの MDR-XB700 が なんか普通のちょっと低音が多目程度のヘッドホンに聞こえます。 Model6 との相性(イコライザ補正なし)だけでいうなら MXD-XB700 のほうがいいかな。 XB700 だと高域の歪感が少し目立ってグシャっと聞こえるのが残念ですけど。

歌も、すっきりとしつつ微妙なルームエコーなんかも聞き取れていいですね。 女性ボーカルの非常に高い周波数にある衣擦れのような質感もちゃんと感じられます。 さすがディスクリート(だからかどうかは知りませんが)、かなりいいんじゃないですか?ソフトン。


Van.

Van.

  • アーティスト: 伴都美子
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/12/10
  • メディア: CD



逆にエフェクトでエコーをかけてるものはソースによってはエコーが目立つ場合もありますね。
親愛なる君へ

親愛なる君へ

  • アーティスト: 柴田淳
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/06/18
  • メディア: CD



歪み系、積極的に音作りしているものもいい感じです。 特にパワー炸裂なものが迫力を削がれずに出てくる感じは PCM-D50 よりもいいと思います。 単に量的なものではなくてやはり音の立ち上がりとかゴツゴツ感みたいなものは真空管のほうがいい気がします。 ゲンコツ、石頭、みたいな。
無罪モラトリアム

無罪モラトリアム

  • アーティスト: 椎名林檎,亀田誠治,川村“キリスト”智康係長,森“グリッサンド”俊之本部長
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD





さて、デザインの要の一つは、電源 SW です。
model6-DSC06724
スイッチがオレンジ色に光ります。 ノスタルジックな演出です。 青色 LED のまぶしい奴とは違ってひかえめで趣があります。

もう一つのデザインの要が傾斜した前面パネルと、この Volume ツマミです。
model6-DSC06741
なんか、「おばあちゃんの家に遊びに行ったら納屋で見つけた不思議な機械」な感じです。 暗号解読器ではありません。

ツマミは おそらく、サトーパーツの K-2901-L ( http://www.satoparts.co.jp/jp/K/K-2901.html )です。 ソフトンさんには申し訳ないのですが、デザイン的には この辺のパーツ http://tubeworks.jp/parts/parts_tu.html に付け替えたいです。 いっそのこと、こんな感じ http://www.evhgear.com/frankenstein/ にするのも面白いかなと考え中。

ちなみに、Volume (アッテネータ部品)は 22点のロータリースイッチですが、盤面の点の数は21個しかないのでカチカチ具合と点の位置が全部ピッタリとは合いません。 まぁ、この辺もご愛嬌ということで。



↓ こういう感じのベースが活躍する曲も楽しく聴けます。

Lord of the Harvest

Lord of the Harvest

  • アーティスト: Zillatron
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 2004/01/27
  • メディア: CD



ということで、時間が出来たらデコってみるかな。 今後に乞うご期待。


ソフトン オーディオ製品のご紹介
http://www.icl.co.jp/audio/index.htm


[2009/02/15]
デコりました。 → http://yoga.blog.so-net.ne.jp/model6-panel



ソフトン Model6 Get http://yoga.blog.so-net.ne.jp/softon-model6
ソフトン Model6 パネル作成 http://yoga.blog.so-net.ne.jp/model6-panel
ソフトン Model6 + DT990 で楽しく聞ける CD http://yoga.blog.so-net.ne.jp/model6-dt990
ソフトン Model6 + MDR-XB700 で楽しく聞ける CD http://yoga.blog.so-net.ne.jp/model6-xb700
ソフトン Model6 + HD650 で楽しく聴ける CD http://yoga.blog.so-net.ne.jp/model6-hd650


そういえば、これセルフパワーの USB 機器なんですけど、しばしば「不明なデバイス」になります。 というか、USB ケーブルつなぎっぱなしで電源 OFF にしてると不明なデバイスとして認識されてしまいます。(電源OFF 時はデバイスがつながってると認識しないで欲しい)
model6-unknown-usb.png
Model6 の電源ON のタイミングによりますが、特に休止状態から PC を起こした直後によく出てきます。

おそらく、USB コネクタの D+ と D- がチップに直結になっていて、機器側の電源が ON されてない状態では USB の I/F が機能しないので、USB ケーブルさしっぱなしだと HOST 側からの CHARP ハンドシェイクが失敗するんだと思います。
model6-unknown-usb2.png
機器側の電源 SW に連動する形で、USB の線に Bus スイッチを挟む回路構成にするか、電源ON時だけPCM2704 の HOST ピンが VBusに繋がるようにしておけばいいんじゃないかと思うんですけど。。。(回路はよくわかりません)。 この辺の使い勝手は改善して欲しいですね。

回避策は、USB ケーブル抜き差しです。 ま、1分ぐらい放っておくと、抜き差ししなくても(Vista のドライバがリトライして)そのうち勝手に認識するので大問題ではないですが。
model6-unknown-usb3.png


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(7) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 7

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。