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MZ-RH1 を DAC として使う for type R master [ぱそ関係]

バカにしちゃいけません。 ”本気”と書いて「マジ」と読む。

type R master の音がイマイチ気にいらないんですよ。

VAIO type R master 付属のスピーカーはどう考えても VAIO PCV-MX3GK(前のパソコン) に付いてたアンプ&スピーカーより貧弱です。 スピーカーの口径&アンプのパワーもそうですが、単なるアクティブスピーカーになってしまったせいか、ラジカセっぽい感じです。 たとえば、オーケストラの曲なんかでティンパニが「ドゥーン」と ff (フォルティッシモ)で鳴ると、上で「ジャン」と弾いてる弦楽器(特にヴァイオリン)の和音が「ジョワワン」と揺られてなんだか下手に聞こえます。 クレンペラーの CD ってこんなに録音悪かったっけ?ひょっとして低いビットレートでリッピングしちゃったかな?と。

アクセスユニットのヘッドホン端子も試してみたんですが、心持ちメインユニットのオーディオアウトよりはマシかも?微妙に違いはあるかな、、、という程度で解決には至りませんでした。 ヘッドホン端子にヘッドホンの組み合わせは、アクティブスピーカーに比べれば、まあまあイケる口ですがなんとなくザラザラした感じがします。 たとえるなら、動画で画面に近寄って見ると文字の周りにモスキートノイズがのってるような感じで、いつも誰かに見られてるような、そんな感じのザラザラ感がつきまといます。 確かに S/N はいいんですけど、D/A 以降の部分があんまり音楽的な作りこみをしてないように感じられます。

まぁ、MX は音楽パソコンを標榜していただけあって Tripath の Class T デジタルアンプ搭載!とか30リットル10cmフルレンジスピーカー等、音へのコストのかけ方がパソコンとしては半端じゃなかったですから、あっちが特異といえばそれまでなんですけどねぇ。 ということで、残念ながら type R master のアンプ(PCのアナログ回路)もスピーカー(オマケの VGP-SP1)も、オーディオ界の底辺をさまよう一シロートの私にすらダメ出しをくらうありさまです。
SoundReality の実力は、はたしてこんなもんなのか。。。



さて、この事態をどうやって打開するべきか?



答えは意外と近いところにありました。 (パカパタッタター)

(光ケーブル Sony POC-20AP)

type R master には(も)ちゃんとデジタルアウト(光)が付いてます。 これを使えば、 type R master のアナログオーディオをスルーして(VAIOのオーディオ回路作ってる人ごめん)外から音質を高める工夫ができるのではないかと。

ということで早速、家のなかで光IN 対応の DAC になりそうな機器を探します。
- MDS-PC1。。。懐かしいですね。 まだ捨ててなかった。
- MZ-RH1。。。 一応 D/A あるじゃん。
MD しか持ってないんか? というツッコミは甘んじて受けます。 まだまだ前世紀の香り漂うライフスタイルです。

はい。 てなわけで光ケーブルを買ってきました。

プラグの形状は
type R master : 光角プラグ(メインユニット側、いわゆる TOS-Link)
MZ-RH1 : 光ミニプラグ(オーディオミニプラグと共通端子のやつ)
です。

将来を見据えてというか、微妙に貧乏性というか、気絶して気が付いたら違うDAC 買ってたときに光角でも光ミニでも対応できるようにと自分に言い訳をして変換プラグつきの奴を買いました。 メインユニットが机の下においてあるので、ケーブル長は2mを選択。 1m だと短いですが2mだと少しあまります。 1.5m があればよかったんですけど置いてなかったです。
ちなみに、POC-20AP には、角-ミニ変換プラグを収納してケーブルにくっつけるためのプラケースも付属しています。
微妙に気が利いてます。

MD の設定をしておきましょう。
1.DISPLAY 長押し
2.[REC Settings] で再生ボタン押下
3.以下の設定
- REC Level : Manual
- REC Mode : PCM
- MIC Sens : Sens High

操作は、再生ボタン押下:決定、FF/REW:選択、停止ボタン:キャンセル(メニュー階層一つ戻る)です。 詳しくはマニュアルを見てね。
私が変更してる設定を羅列してあるだけなので、必要ない設定があるかもしれませんが気にしないでください。
ちなみに、一時停止のチカチカが苦手な人は、DISPLAY ボタンを何度か押すと時刻表示に変えることができますのでお試しアレ。

そして光ケーブルをつなぎます。

ケーブルをつないだら、MZ-RH1 は録音モードにします。 といっても切り替えスイッチはないので、ダミーのMD を挿入してポーズを押しながらREC ボタンをスライドさせることで、録音一時停止の状態にします。
録音モードでは、FF/REW で入力感度の調節、+-ボタンで音声出力(ヘッドホン端子)の音量調節ができます。
私の手元では、REC Level 23、出力14 ということでかなりいっぱいいっぱいのゲインになっています。

これで、MD側は準備OK。 光ケーブルに信号が入ってくれば音が鳴ります。



type R master はヘッドホン端子とか光端子などの音声出力端子が接続検出機能付きです。

これがケーブルが刺さってない端子には出力しないようになっていて、かなり余計なお世話な仕様です。 Sigmatel のチップの仕様なのか、Windows Vista だとそうせざるをえないのか、Sony がアホなこと考えてるのか、アンプの電力をケチるエコのためなのかわかりませんが、ヘッドホンとアクティブスピーカを挿しかえるたびに SonicStage の音が出なくなり、停止→ 再生で復活します。 アクティブスピーカーのヘッドホン端子を使えばいいんですけど、私の中ではこのアクティブスピーカーの存在は消し去りたい対象になってますんで却下です。

でも、これからはそんなヘッドホン端子差し替えに気を使わなくてすみます。 だって光OUTつなぎっぱだもーん。


コントロールパネル → サウンド。 もしくはタスクトレイのスピーカアイコン右クリックで「再生デバイス(P)」選択

そして、SPDIF を選択し、右下の「プロパティ」ボタンを押すとSPDIF の設定ができます。

実際に試して見ればわかりますが、残念ながら MZ-RH1 では DTS Audio も Dolby Digital も Microsoft WMA Pro Audio もまともになりません。 96kHz も音が出ません。


で、結局 16/24 bit の 44.1/48Khz の組み合わせは音が出るようです。 MZ-RH1 は 44.1kHz 16bit ステレオしか録音できない仕様なので、それ以外の部分は SPDIF の仕様なのかな?


パソコン側出力の音量は全部いっぱいです。 いわゆるフルテン。 設定だけ見るとロックです。



設定を変更したら OK ボタンを押して設定を反映します。 再起動は不要で音が出ます。 SonicStage は停止→ 再生で。


さて、肝心の音はどうでしょうか。

私はヘッドホン(MDR-XD400)をつないでいましたが、いつも聞いてる音楽を鳴らした瞬間、思わず笑っちゃいました。
こんなイカチンのデバイスで組んだのに妙に出てくる音が生き生きしてます。 そして小さい(直径80cmぐらいかな?)けどその場で弾いてるような雰囲気というかスポットが感じられるようにます。 アクティブスピーカーも音量最大にするとなんとか MD のラインアウトからでもそれなりの音量になってます。 あと、グリュミオーのバッハ無伴奏ソナタ1番 Adagio の3小節目の2拍目に「ドスーン、ドスーン」っていう謎の音が入ってるのをはじめて聴きました。

ただ、不満な点もまだいくつかあります。 これらは今後、さらに改善策を練っていかないといけないでしょうなぁ。
- 音量が不足している。
- 大きな音の箇所になると顕著だが、ごく低い音でレコードのゴロゴロのような音がかすかに聞こえる。
- たまに「ポスッ」っていう音が入る。

いちおう聴ける音量はなんとか確保できてますが、PC もアンプもフルの状態です。 これはオーディオ機器的にはかなり苦しいですね。
パワーに余裕のあるヘッドホンアンプとか、ナイスな DAC 付きアンプが欲しいですね。

低音ゴロゴロノイズですが、MD のデジタルアンプ(の電源?)がゆれてるのか、もともとそういう音が記録されてるのかよくわかりません。 SPDIF のサンプリングレートやビット数もいろいろ組み合わせを変えて見ましたが特に改善する気配なし。 ヘッドホンかな?きっとそうに違いない。 → 新しいヘッドホンを買う口実。

そして、たまに「ポスッ」っていう音が入るのはジッタの関係でしょうか。 リッピングしたものでも CD を直接再生してもなります。 特にPC の負荷が高いというわけでもないようなのですが、ケーブルの長さとか、受け側の DAC のクオリティとかあるんでしょうかねぇ。


ということで、適度に課題を残しつつも、やっと前のようにパソコンで音楽を楽しめる環境が戻ってきました。 めでたし、めでたし。
みなさんも MZ-RH1 持ってたらやってみるといいですよ。



アフィってポン

ソニー “Hi-MDウォークマン” MZ-RH1 
http://www.sony.jp/products/Consumer/himd-rec/


VAIO type R master
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Product/Rm/


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